おいしい海苔の選び方〔まず、つやを見ましょう〕

海苔は、パリッとした歯応えと口に入れたときに広がる香りと味がいのちです。香りの正体は、海苔の葉体に含まれている磯の香りで、味の成分はすべて水に溶けやすい性質を持っています。ただし、おいしい海苔をひと目で見分けるのは難しいので、まずつやを見ます。つやのよい海苔は新鮮で健康な葉体が使われ、色のきれいな海苔は養殖場において干出が適当に行われ、管理のよい状態で生育したことを示しています。
海苔の最適な保存方法
〔乾燥剤とともにポリ袋に入れ、缶に保存〕
海苔は湿気を帯びると紫色に変色して、張りや香り、それに旨みが失われてきます。海苔の最適な保存方法は、乾燥剤とともにポリ袋に入れ、缶に納めて密封します。使うときは必要量を取り出し、すぐにフタをしてできるだけ湿気が入らないようにします。冷蔵庫や冷凍庫で保存する場合もポリ袋に乾燥剤をいれて、口をきちんとしめます。使うときは30分~1時間ほど前に庫内から取り出し、ポリ袋のまま常温に戻して使うといいでしょう。
乾海苔の焼き方
〔海苔の裏側をあぶると一層おいしく〕
最近はほとんどが焼き海苔として売られていて、焼く手間がなくなりました。乾海苔(あまのり)は食べる寸前に焼くと、香りも風味も一層おいしく味わえます。焼くときは、簀のあとがあってざらざらとした方(裏側)に火をあてます。1枚焼くときは表を内側に二つ折にしてあぶり、2枚一緒に焼くときは表側を重ねて返しながらあぶります。火力は炭火が一番ですが、ガスを使う場合はやや弱火で、海苔を炎に近づけすぎないように注意しましょう。
海苔の佃煮〔しけってしまった海苔は佃煮に〕

しけってしまったのりは、おにぎりやお茶漬けに使ってもおいしくありません。そんなときは佃煮がおすすめです。
材料
のり | 20枚 |
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醤油 | |
酒 |
手順
- 1)のりは大きくちぎります。
- 2)鍋にたっぷりの熱湯を沸かし、ちぎったのりを入れ、煮立ったらざるにあけて水を切ります。
- 3)のりを鍋に入れ、醤油4、酒1の割合でやや濃いめに味をつけ、汁がなくなるまで弱火で煮詰めます。
もちのウニ海苔巻き

ウニと海苔は相性バツグン!
正月にぜひお試しください。
材料 4人分
切りもち | 4~8切れ |
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卵黄 | 1/2~1個分 |
練りウニ | 40g |
焼きのり | 1枚 |
手順
- 1)卵黄にウニを加えて混ぜます。
- 2)もちを焼き、1)のウニを塗り、もちの幅より少し細く切ったのりを巻いて、できあがり。
※焼きのりではなく乾のりを使うときは、もちに巻いてからさっと焼きます。
海苔ハンバーグ

揚げて作るハンバーグは海苔がパリっとして香ばしい!
家族みんなが好きな味です。
材料 4人分
合いびき肉 | 240g |
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酒・塩・こしょう | 少々 |
醤油 | 小さじ1 |
玉ねぎ | 1/4個 |
サラダ油 | 少々 |
パン粉 | 1カップ |
牛乳 | 1/5カップ |
玉子 | 1個 |
焼きのり | 1枚 |
揚げ油 | 適量 |
手順
- 1)玉ねぎはみじん切りにして炒めます。
- 2)パン粉に牛乳を加えて湿らせ、合びき肉と炒めた玉ねぎを混ぜ、玉子を割りほぐして入れます。酒、塩を加えてよく練って16等分し、四つ切りにしたのりに平らに伸ばし、二つ折にして油で揚げます。
- 3)器にハンバーグを盛り、レモンやお好きな野菜を飾って、できあがり。
海苔入り和風オムレツ

海苔と豆腐、三つ葉の入ったふわふわのオムレツは優しくてどこか懐かしい味。
材料
木綿豆腐 | 1丁 |
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サラダ油・醤油・塩 | 少々 |
三つ葉 | 40g |
焼きのり | 1枚 |
玉子 | 8個 |
出し汁 | 1/2カップ |
トマトケチャップ | 大さじ2 |
みりん | 少々 |
片栗粉 | 大さじ3 |
手順
- 1)豆腐は水けを切ります。鍋に油を熱して豆腐をいり、醤油・塩で味をつけます。
- 2)三つ葉は長さ4cmに切り、のりはざっとちぎります。
- 3)ボールに玉子を割り、1)と2)を加えて混ぜ合わせます。
- 4)フライパンに、3)の1/4量を流し入れてオムレツに焼き、残り3つも同じように焼いて、器に盛ります。
- 5)出し汁、トマトケチャップ、みりん、醤油を煮立て、水溶き片栗粉を流し入れてとろみをつけてオムレツにかけて、できあがり。